代表者のご挨拶

常に人々に喜ばれ続けるために

常に人々に喜ばれる企業でありつづける。近江商人の「三方よし」の教えは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という売り手と買い手が満足することで社会が幸福になっていくという素晴らしいものです。教えの中で近江商人は営利至上主義を厳しく諌め、「利真於勤」「陰徳善事」の教えの中で、商いの利益はその職務に精進した結果の「ご褒美」であり利益を目的としてはならないと説き、世の為、人の為に尽くし社会的な責任を果たすことこそ経営の目的であると断言しています。わたくしは、東山堂と共にこれからもこの先達の教えを守り、武道界の未来のために歩んでまいります。

武道具業界に対するキッカケ

『日本の文化をひろめたい』 幼少より長崎という異国文化が行き交う場所で育った私にとって、自分のルーツである日本文化は特に際立った存在であり、月日を重ねるほど大きいものとなっていきました。その志はイタリアの剣道チームの通訳をしたことから大きく動き出します。通訳として過ごした数日の間、剣道に真摯に取り組む彼らにはとても感動しました。当時、海外での競技人口も少なく、稽古をするにも十分な設備も整っていない彼ら剣道家は大変厳しい環境に置かれていたと思います。現在のようにインターネットなどない時代で、海外の剣道家は防具を簡単に入手できなかったのです。仮に海外で入手できたとしても日本の数倍の価格で、経済的な負担は大変なものだというのです。それでもひたむきに日本の武道を学ぼうという姿は、私の心に今でも深く残っています。『彼らの手助けになることができないだろうか』これが東山堂をはじめるキッカケでした。

1958年生まれ。 大学卒業後に単身海外へ 帰国後に大手情報会社へ入社。 1989年 株式会社東山堂を設立。 2008年 「武(HOKODOME)」を社章として商標登録。 2009年 真言宗高野山にて得度 (法名 宝極)

武 HOKODOME

東山堂のブランドマークは「武(ほこどめ)」です。この「武」は戦うことではありません。本来は”矛を止めるからきており利己的な心を抑え戦いを収める、争いを鎮めるという大きな和の心”という気持ちが込められています。武道が普及することで世界が平和になることを信じています。

メーカーの目指すべきモノづくり

わたくしは閃きが多いタイプです。「何かをしたい」「どうにかしたい」という気持ちがあることを大事にしています。それこそがメーカーの持っているべきものではないでしょうか。その気持ちがあるからこそ「どうすれば実現できるのか」と模索するわけです。武道具メーカーとして、武道具界が今後も発展していくために今「何ができるのか」「どうしたいのか」という気持ちをはっきりし、ものづくりに反映していきたいと考えています。

代表取締役 木村隆彦と広報 木村真里子